2022年5月1日、僕の人生における師が天国に逝ってしまいました。
はじめに聞いた時は「嘘でしょ」「嘘であってくれ」そんな感情でした。
色んな方から「羽生さん、大丈夫?」と連絡を頂きました。ありがとうございます。
本当にショックな事でしたが、実際に3年前に1人で会いに行ったとき、歩くことも少し大変そうな姿も見ていたので、他の人よりかは少し覚悟をしていた部分もあったのかも知れません。(この投稿の写真が3年前です)
だからこそ、早く恩返ししないとと思っていたのですが、コロナもありもう会えない人と今ではなってしまいました。
オシムさんが関わったクラブの追悼セレモニーなどを見ると、改めて偉大さを感じ、そんな人と約7年になるのかな、一緒にいられたことは本当に幸せだったんだと今は感じています。
僕自身も先日行われたジェフ千葉としての追悼セレモニーと献花台でのお出迎えで手伝わせて頂きましたが、涙を流しながら花を置かれる方、いつの何がそんなに影響を与えたのか、高校生、大学生と思われる男の子が1人で花を持ってくる姿は、関わる人全てに影響を与え、自分の持つ哲学をサッカーで表現し、見ている人にも勇気を与えていた証なんだと感じました。
「もっと上を見ろ、空は果てしない」
写真にあるレストランで言われた言葉です。
引退してサッカー選手ではなくなった僕に、もっと上を見ろと。
ここ数年のオシムさんの記事を見ると、「監督のオファー待っているよ」みたいな発言が節々にありました。
多分、オシムさんは半分本気だったと思います。
80歳になっても最後までチャレンジしていた。野心を失わなかった。
果てしない空から見守ってくれるオシムさんに、常にチャレンジする姿を見せられるように僕も努力しようと思う。
そして、オシムさんを語る機会を増やし、伝道師としての役割を果たすためにも、結果を残し、全ての人から信頼される人にならなければと強く思っている。